前回の超絶便秘により再び放置されたSE-A1000。
んで時が経つとあの時の経験は、実はこういうことだったんじゃないかな?
ってことがわかる。
魔改造を施したSE-A1000も然り。
全開放が糞音質だったのは、ポートを全て開けてしまったため、振動膜が好き放題動きマクリングで制動が効かず響き過ぎた。
全密閉が糞詰まりだったのは、ポートを全て閉めてしまったため振動膜が動けず詰まり過ぎた。
ってことはポートの調整で至高の開放サウンドが生まれるんじゃ???
ってなワケで苦労して作った密閉SE-A1000を分解して全てを取っ払う。
黄金パターン取っ払い!
で、今度はとりあえずポートをテープで塞いで様子を見た。
やはり全部塞ぐとドライバーが息をしていないかの如く詰まった音になる。
少しでも開いていれば息を吹き返すけど、少しでも開け過ぎると低音と響きが過剰な音になる。
バ・ラ・ン・スが重要なんだYO!!!
っで、結局穴を一つ残して全部塞ぐことにした。
穴一つ残し黄金パターンが完成だ!
ネットでヘッドホン改造を調べると鉛で制震するとグッドということだったから、鉛で穴は塞ぐことにした。
鉛を塞いだ後に接着剤を流し込んで固める。
完成!!!
いざ、聴いてみると!
!!
!!!
すごい!!!!
なんたる響き過ぎ糞音質!!!!!
まぁ、糞って書くほど糞ではないんだけど、糞なんですYO。
明らかに響きが多い。
むー、
どうすんべか?
穴をもうちょっと塞いでみるか?
でもそんな俺のさじ加減で決まるようなカスタムは再現性に欠けるから却下。
ようするに空気の入る量をもう少し減らしたいんだよね。
ならばさ、
フェルトで最後の穴を塞げばいいんじゃね?
今度こそ完成!!!
いざゆかん!
至高の音へ!!
アンプに火を入れ、聴いてみた!
!!!
!!!!
!!!!!
ザックザクに刺さりマクリング
シンバルが、サ行が痛すぎる。
響きは減って、低音も良く締まるけど、こんなに高音が刺さるんじゃどうしようも無い。
まぁ、こんな時は手っ取り早くイヤーパッドと本体の間にフェルトを貼ってやれば高音が抑えられるから楽勝なんだYO!
とりあえずフェルトを貼る。
刺さる・・・
もう一枚重ねる。
刺さる・・・
もう一枚重ねる。計3枚
高音のシャリつきはあるけど、ボーカルも伸びるし、低音も出るし、悪くない。
もう一枚重ねる。計4枚
ボーカルも何もかもが遠くなった。
ボリュームもかなり上げる必要が出てくるし、却下。
こうしてフェルト3枚でまぁまぁ聴ける音にはなった。
ていうか十分過ぎる音になった。
記憶の彼方にあるデフォルトの音とはダンチ。
記憶の彼方にあるデフォルトの音
低音 量があり締りが無い
ボーカル 遠い
高音 刺さらない
ポート鉛閉+1穴フェルト 高音減衰フェルト3枚重ね
低音 締まった低音が出てる
ボーカル 近くて十分な伸び
高音 シャリつく
記憶の彼方のデフォルト音は想像だけど間違いないと思う。
ポートの穴は外側1.5個 中央に小さい穴が開いていた⇒低音過剰で響く
ハウジング一番外に紙があった⇒低音が反射して戻ってくる
ハウジング骨組みのフェルトがあった⇒紙での反射高音の減衰
低音にボーカルがマスクされた締まらないボワつく音。マイルドとも言う。
ポート鉛閉+1穴フェルト 高音減衰フェルト3枚重ねで好みの音にはなったのだけど、フェルト3枚も重ねる必要があるって根本的に間違えてるんじゃね?
てか、なんでこんなに高音がきつくなってしまったってことが問題なんだよ。
んで、熟考すること365日。ウソ
あぁ、わかった。
ポートを塞いだのが原因か。
ポートを塞ぐと、塞いだポートの穴から外に逃げるはずだった高音が反射されて耳側に戻ってくる。ほとんどポートを塞いでるから反射高音が大きくなってるんだな。
ならば、ポートを塞ぐ素材は高音を減衰させてハウジングから外に逃がしてやればいいん
じゃん。
んで、響きを抑えるようにすればいいんじゃん。
ってことは・・・
フェルト塞ぎ
フェルトで反射高音を逃がす。
ドライバー内の空気の出入りを抑えて響きを抑制する。
フェルトの重ね具合と穴の数を調整して行けばゴールが見えるんじゃないか?
あー、鉛と接着剤剥がすのメンドクセー。
んでも、ポートの穴調整で自分好みの音に近づけられるし、音も信じられないくらい変わるから迷宮をクリアすれば唯一無二のヘッドホンが手に入るんじゃないかな???
※※※
ポートの調整は本当に多大な変化を生み出します。
世の中には諭吉を超えるケーブルを使って、
『劇変』
とかのたまう輩が数多くいますけど、あんなもんは素人にはわからない微々たる差です。
間違い探しレベルです。
その微々たる差がオーオタには重要なのかもしれませんけど、ポート調整は根本的に音を変えます。
ケーブル交換の音の変化が数値で1とするなら、ポート調整は50000くらい変わりますから。