クロスに打つために打点を前にすることを心掛けるようになったものの、どうしても打点が後ろになって真ん中、ひどいとストレートに飛んでいってしまうことがある。
先日の試合の決勝を観戦した時のこと。
Mさんのフォアのクロスが素晴らしくクロスに飛ばす技術が高かった。
ワイドサーブに対するフラット系クロスリターンが鋭角に決まる。
ジョコビッチがよくやるやつ。
俺なんかはワイドにサーブを打たれると真っすぐにしか飛ばせない。
ずっとジョコビッチのように鋭角クロスリターンを打ちたいと思っている。
先々週くらいにダブルスを行った時のこと。
相手方のSさんのフォアハンドが弾道高いスピンでクロスにシングルスラインより外側あたりに安定して飛んでいっていた。
フォームを見ていると打つ方向の真後ろに入ってる感じはしない。
クロスに打ちたいならこのように打ちたい方向の後ろに入って打たねばならぬと思っているのだけど、どうも打ちたい方向には入っていないように見える。
こんな感じに打ちたい方向の後ろには入れてないけどクロスに飛ばせている。
全仏オープンのラリーを見ていても思う。
打ちたい方向の後ろに入れてはいないのにクロスに飛ばしてラリーをするのがデフォルトだ。
そりゃトッププロのクロスに打たれた球を真後ろに入って打てるなんてことは人外であるジョコビッチやナダルでも無理なんだ。
Mさんのリターン
Sさんのクロス
トッププロのクロスラリー
これらを見ていて漠然と思っていたことが頭に形になった。
もしかしてクロスに飛ばすために一番重要なことって・・・
ボールを捉える位置じゃね?
そう考えるとしっくりくる。
Sさんのクロスのスピン。
このようにストレートに振ってボールの側面を捉えてクロスに飛ばしているように感じる。
対して全仏のラリー
オープンスタンスで横に動きながらスピン繋ぐ時に顕著になる。
スイングはクロス方向では無いがクロスに速度の出ないループ気味のスピンを打つ時。
このようになっているように感じる。
リターンの鋭角クロスなんかは下のように横振りでスイング方向と飛ばしたい方向を一致させてフラット系でぶっ叩いている。
こんな感じでボールの側面を捉えるのがクロスに打つ基本なのでは?
今までボールの後ろに完璧に入ろうと考えていた。
それはそれで一つの正解でもあるのだろうけどダブルスでもその意識で全部打つのは難しい。
この意識だと逆クロスのサイドスピンも打ち易い
今回のブレイクスルー
打ちたい方向のボールの面を捉える
この考え方だと打球方向の後ろにボールを捉えられなくても展開できる選択肢が格段に増える。
これはブレイクスルーきたと思う。